東洋語学専門学校からの系譜と熊本学園大学の建学の精神を受け、次の条件に合致した者を卒業認定します。
外国語学部の教育は多面的な学問分野からなり、相互に支えあいながら成立しています。同時に、言語は生活のあらゆる分野に関係しているため、多様な学修形態で教えます。
外国語の高度な運用を身につけるため、実技を重視します。教員による少ない人数での言語指導を重視し、視聴覚教材などへの全面的な依存を避けます。また日本人教員と外国人教員の役割分担を明確にし、協力して適切に指導することで、教育効果を上げる配慮をしています。実技科目は、聞く、話す、読む、書くの4領域に分けて教えます。
実技科目では、外国語を通じ母語を客観的に幅広く捉え直し、母語の読み書きを高い水準で行うことに留意して授業を進めます。かつ、専攻する言語を母語とは別の視点からとらえるために、欧州の諸言語や中国語、韓国語を学ぶ外国語科目をおきます。
海外での現地体験を重視し、教育課程に含めています。
講義科目は外国語を理解し、使うため、さまざまな分野の基本的知識を教えるものです。
また、言語の背景にある文化や歴史に関連する諸分野を教える講義科目を設けています。
さらに情報処理に関する科目、自然と人間に関する科目、健康科学、将来の職業設計のための学習・能力開発をするための科目を置いています。健康科学は実技でも教えます。
専攻する言語を使い、文献から情報や主張を取り出して利用するための科目を設けています。この科目では著者の意図に即して理解し、文献自体と読み手の距離と相違を自覚する態度を身につけます。ここでは文学作品の講読を重視します。
学生が、教員の指導の下、自ら調べ分析し、それを通じて対象を理解し、自らの見解をまとめ、発表して討議を行う科目です。この科目では少人数の授業形式をとります。対象となる分野は言語、文学、歴史、国際関係などです。
これまでの学修の成果を踏まえ、自ら課題を設定し、調査と分析や解釈を行い、あるいはその課題に関係する文献や作品を読み込み、考察を加え、そこから導かれる結論を論理的にかつ説得力を持って卒業論文や報告書を執筆できるようになる科目を設定しています。これに限らず創作、書評、批評、翻訳などを書くことを求める科目があります。
教職を志望する学生のため教育職員免許法に基づく科目を履修できるように教育課程を編成しています。教科の内容に関する専門科目も教育課程に組み込んでいます。
日本語教員を志望する学生のため、言語一般に関する知識、日本語の教授に関する知識・能力、日本語教育の背景をなす事項についての知識を獲得できるように教育課程を編成しています。
留学生のため実技科目の日本語、講義科目の日本事情、日本文化演習を置いています。
大学で1単位を習得するには、授業時間外の学修を含め45時間の学修が求められます。1回の授業は2時間の学修と見なし、春学期や秋学期ごとに15回の授業が設定されます。実技科目は1単位です。講義、講読科目は2単位です。演習科目は1年を通して学修し4単位科目です。研修や論文などを作成する科目は学修時間にあわせ単位を設定しています。
外国語の学修には事前事後の学習が不可欠です。学生自身による予習・復習以外に、実技科目では主として練習問題を課します。講義、講読科目は参考文献を読ませたり、課題を課します。演習科目では事前事後の学習に課題の設定、調査と分析、参考文献の読み込み、報告や論文の作成などを行います。
評価方法は学修形態により異なります。知識、技能が目標通り身についているか、あたえられた課題に主体的な学びができているか、学習過程で多様な人々と協働して学んでいるかを、試験、報告書、発表、授業への積極的な参加などから評価します。数値化した学業成績を利用して、学生を表彰し、基準に達しない人には別途の指導を行います。
大学教育への円滑な移行と効率よく大学の学修を行えるよう、専任教員による指導を行います。
教育の実施にあたっては、高等学校学習指導要領との連携に留意します。
入学者の受け入れにあたり、以下の5項目の条件に合致し、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度ができているかを判断するため、面接試験、推薦入試、学力試験などを行います。なお、合格者には入学前に大学での学びについて事前の教育を課します。
(2016年12月7日改定)