三つのポリシー

卒業認定・学位授与の方針

東洋語学専門学校からの系譜と熊本学園大学の建学の精神を受け、次の条件に合致した者を卒業認定します。

  1. 外国語を学ぶことで母語を客観的に幅広く捉え直し、母語の読み書きを高い水準で行う教養と知識が身についている。
  2. 外国語で情報や知識を抽出し、適切に母語で伝えることができる。
  3. 母語で情報や知識を抽出し、効果的に外国語で伝えることができる。
  4. 公の場、与えられた場、開かれた場で効果的に適切な表現を用い、外国語と母語を運用できる。
  5. 異文化からの視点で自分を見直し、他の文化のなかで有為の人として適切に活動できる。
  6. 生涯を通じて学び、共同体の一員として専門技能・知識を生かし、社会に有意義に関与してゆく態度を身につけている。

教育課程編成・実施の方針

 外国語学部の教育は多面的な学問分野からなり、相互に支えあいながら成立しています。同時に、言語は生活のあらゆる分野に関係しているため、多様な学修形態で教えます。

1 実技科目

 外国語の高度な運用を身につけるため、実技を重視します。教員による少ない人数での言語指導を重視し、視聴覚教材などへの全面的な依存を避けます。また日本人教員と外国人教員の役割分担を明確にし、協力して適切に指導することで、教育効果を上げる配慮をしています。実技科目は、聞く、話す、読む、書くの4領域に分けて教えます。

聞く領域

1−1
話しことば特有の発音の長短強弱高低、拍子、抑揚、表現に慣れるための科目
1−2
話しことば特有の表現と語彙で表される内容を理解できるようにする科目
1−3
公的な場での特定の言葉使い、構成を知り、内容を理解できるようにする科目話す領域

話す領域

1−4
音声を一つ一つ正確に発音するための専攻言語の音声を主題とする科目
1−5
話しことば特有の発音の長短強弱高低、拍子、抑揚、表現を身につける科目
1−6
まとまった内容を話しことば特有の発音と表現で話すことを身につける科目読む領域

読む領域

1−7
文章を正確な発音で読み、表現を理解できるようにする科目
1−8
文章を出来るだけ短い時間で読み、内容を理解できるようにする科目
1−9
書きことば特有の表現、文章の構成を理解できるようにする科目書く領域

書く領域

1−10
書きことば特有の表現を含め簡単な内容を適切に書けるようにする科目
1−11
書きことば特有の表現を含めまとまった文章を適切に書けるようにする科目
1−12
専門用語、文章構成法を知り、公的な報告や論文を書けるようにする科目

 実技科目では、外国語を通じ母語を客観的に幅広く捉え直し、母語の読み書きを高い水準で行うことに留意して授業を進めます。かつ、専攻する言語を母語とは別の視点からとらえるために、欧州の諸言語や中国語、韓国語を学ぶ外国語科目をおきます。

2 留学・語学研修

 海外での現地体験を重視し、教育課程に含めています。

2-1
海外研修は夏休みなどを利用して、協定を結んだ研修先で学びます。
2-2
専攻言語が使用される国や地域の大学に留学し、単位を取った場合は、その単位を認定できる制度と海外での就業体験を単位として認定する科目を設けています。
2-3
留学や語学研修の成果をあげるため、出発前に綿密な事前授業をおこないます。また、大学が主催する研修・留学の実施に際しては十分な危機管理体制を作っています。

3 講義科目

 講義科目は外国語を理解し、使うため、さまざまな分野の基本的知識を教えるものです。
 また、言語の背景にある文化や歴史に関連する諸分野を教える講義科目を設けています。

3-1
厳密に定義された概念や用語で専攻する言語の構造を解説する科目
3-2
音声が発せられる仕組みや意味を伝える音の特徴を理解させる科目
3-3
それぞれの言語を教育する中で蓄積された知識、語彙や文法を教える科目
3-4
専攻する言語の方言や古語などさまざまな言語の現れを学ぶ科目
3-5
専攻する言語で書かれた文学を理解するための科目
3-6
一定の職業に特化して専攻する言語を応用するための科目
3-7
意思疎通や情報の伝達を円滑にするための知識を理解させる科目
3-8
異文化やその地域の歴史を理解するための科目
3-9
専攻する言語が使われる国や地域の事情や国際関係を理解するための科目

 さらに情報処理に関する科目、自然と人間に関する科目、健康科学、将来の職業設計のための学習・能力開発をするための科目を置いています。健康科学は実技でも教えます。

4 講読科目

 専攻する言語を使い、文献から情報や主張を取り出して利用するための科目を設けています。この科目では著者の意図に即して理解し、文献自体と読み手の距離と相違を自覚する態度を身につけます。ここでは文学作品の講読を重視します。

4-1
文学の講読科目を設け、さまざまな媒体や様式で実現される作品を多様な側面から解釈することを教えます。
4-2
現代の文章から情報や主張を取り出し、利用する技法を教える科目
4-3
それぞれの言語の古典を読むための科目

5 演習科目

 学生が、教員の指導の下、自ら調べ分析し、それを通じて対象を理解し、自らの見解をまとめ、発表して討議を行う科目です。この科目では少人数の授業形式をとります。対象となる分野は言語、文学、歴史、国際関係などです。

6 論文などの作成

 これまでの学修の成果を踏まえ、自ら課題を設定し、調査と分析や解釈を行い、あるいはその課題に関係する文献や作品を読み込み、考察を加え、そこから導かれる結論を論理的にかつ説得力を持って卒業論文や報告書を執筆できるようになる科目を設定しています。これに限らず創作、書評、批評、翻訳などを書くことを求める科目があります。

7 教職科目

 教職を志望する学生のため教育職員免許法に基づく科目を履修できるように教育課程を編成しています。教科の内容に関する専門科目も教育課程に組み込んでいます。

8 日本語教員養成課程

 日本語教員を志望する学生のため、言語一般に関する知識、日本語の教授に関する知識・能力、日本語教育の背景をなす事項についての知識を獲得できるように教育課程を編成しています。

9 留学生対象科目

 留学生のため実技科目の日本語、講義科目の日本事情、日本文化演習を置いています。

10 単位の考え

 大学で1単位を習得するには、授業時間外の学修を含め45時間の学修が求められます。1回の授業は2時間の学修と見なし、春学期や秋学期ごとに15回の授業が設定されます。実技科目は1単位です。講義、講読科目は2単位です。演習科目は1年を通して学修し4単位科目です。研修や論文などを作成する科目は学修時間にあわせ単位を設定しています。

11 事前事後の学習

 外国語の学修には事前事後の学習が不可欠です。学生自身による予習・復習以外に、実技科目では主として練習問題を課します。講義、講読科目は参考文献を読ませたり、課題を課します。演習科目では事前事後の学習に課題の設定、調査と分析、参考文献の読み込み、報告や論文の作成などを行います。

12 評価方法

 評価方法は学修形態により異なります。知識、技能が目標通り身についているか、あたえられた課題に主体的な学びができているか、学習過程で多様な人々と協働して学んでいるかを、試験、報告書、発表、授業への積極的な参加などから評価します。数値化した学業成績を利用して、学生を表彰し、基準に達しない人には別途の指導を行います。

13 初年次教育

 大学教育への円滑な移行と効率よく大学の学修を行えるよう、専任教員による指導を行います。

14 高大連携

 教育の実施にあたっては、高等学校学習指導要領との連携に留意します。

入学者受け入れ方針

 入学者の受け入れにあたり、以下の5項目の条件に合致し、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度ができているかを判断するため、面接試験、推薦入試、学力試験などを行います。なお、合格者には入学前に大学での学びについて事前の教育を課します。

  1. 日々持続して自ら学習する習慣を身につけている。
  2. 英語を専攻とする人は、国際共通語としての英語の基礎学力がある。
  3. 中国語や韓国語を専攻とする人は、母語を適切に理解し、的確に表現できる。
  4. 専攻する言語の背景となる文化や歴史など関連領域に関心がある。
  5. 多様な生活習慣や文化を知り、外国語を使い、将来は熊本や九州、日本そして世界に有意義に関与することを希望している。

(2016年12月7日改定)